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大阪の障害者ホーム立ち入り検査 食費を過大徴収か、南京虫も発生

 旧「アニスピホールディングス」が運営していたGH「わおんなにわ」だった建物=2024年11月、大阪市

 「業界最大手」とうたい、運営していた障害者向けグループホーム(GH)で文書の捏造が明らかになった旧「アニスピホールディングス」(東京、現在は2社に分割)が、同じGHで食費を過大徴収していた疑いがあるとして、所在地の大阪市が昨年、GHに立ち入り検査に入っていたことが16日、関係者への取材で分かった。

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 このGHでは「南京虫」の名前で知られる害虫トコジラミが2022〜23年に発生、入居者が刺されたことも分かっており、市は経済的虐待や身体的虐待に当たるとみて調べている。

 GHは「わおんなにわ」。旧アニスピ社運営のGHを引き継いだ「SCJ」は取材に対し「食費の徴収額と実費で差額が生じたもので『過大徴収』とは考えていないが、長期間、精算していなかった。トコジラミについては現場の判断ミスと、本社の指示の不十分さが要因で、虐待とは考えていない」などと答えた。

 関係者によると、市はGH従業員から通報を受け、障害者総合支援法に基づき、昨年8月に立ち入り検査をしていた。

共同通信

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