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ゼレンスキー氏に「不満」 希少資源巡りトランプ氏

 ウォルツ米大統領補佐官

 【ワシントン、キーウ共同】ウォルツ米大統領補佐官は20日、ウクライナのゼレンスキー大統領が米国への希少な鉱物資源供与に合意せず、トランプ大統領が不満で「非常にいら立っている」と記者会見で述べた。ウクライナとロシアを担当する米国のケロッグ特使は20日、キーウ(キエフ)でゼレンスキー氏と会談したが、会談後の共同記者会見を拒否した。

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 トランプ氏は19日、ロシアとウクライナの戦争終結に向けた米ロ主導の和平交渉を批判するゼレンスキー氏を「選挙をしない独裁者」と呼んだばかり。米国とウクライナの亀裂が広がっている。

 ウォルツ氏は記者会見で「ウクライナの将来と安全保障のためには、米国の長期的な投資ほど良いものはない」と主張し、ゼレンスキー氏は希少鉱物資源の交渉に戻るべきだと訴えた。

 ケロッグ氏とゼレンスキー氏が会談したウクライナ大統領府には国内外の記者が集まったが、会談の冒頭撮影だけが許可され、質問は禁じられた。ウクライナの大統領報道官は「米側がこの形式を決めた。記者会見はせず、声明もすぐには出さない」と述べた。

共同通信

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