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米軍制服組トップ解任で波紋必至 トランプ氏、国防総省の人事刷新

 米アーリントン国立墓地で演説する米軍制服組トップのブラウン統合参謀本部議長=2024年5月、ワシントン近郊(ロイター=共同)
 トランプ大統領=21日、ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は21日、黒人で米軍制服組トップのブラウン統合参謀本部議長を解任すると発表した。理由は説明していないが、軍での多様性・公平性・包括性(DEI)推進に関わってきたことを問題視したとみられる。ヘグセス国防長官は女性初の海軍制服組トップ、フランケティ作戦部長らを解任する意向を表明。国防総省の人事刷新を強行し、波紋が拡大するのは必至だ。

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 トランプ氏はバイデン前政権が重視したDEI推進の取り組み廃止を重要政策に掲げている。自身の交流サイト(SNS)で21日、ブラウン氏について「素晴らしいリーダー」だったと謝意を強調した。ブラウン氏は発表直前、米軍が不法移民対策を強化する南部国境を視察していた。解任を知らされていなかった可能性がある。

 トランプ氏は後任にダン・ケイン氏を指名すると発表。ニューヨーク・タイムズ紙によると、ケイン氏は退役空軍中将で、約6年前にイラクでトランプ氏と知り合って以降、懇意になった。

共同通信

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