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詐欺拠点で外国人3000人保護 ミャンマー、日本人含まれずか

 タイ北西部メソトから見えるミャンマー東部の詐欺拠点が集中しているとされる地区=23日(共同)
 ミャンマー東部ミャワディの保護施設で、犯罪組織の特殊詐欺拠点から解放され待機する外国人ら(奥)=17日(画像の一部を加工しています、共同)

 【メソト(タイ北西部)共同】ミャンマー東部で特殊詐欺拠点が集まる複数の地区を現地の少数民族武装勢力が22〜23日に捜索し、外国人約3千人を保護したことが関係者への取材で分かった。多くは中国人という。日本人は含まれていないとみられるが、精査している。

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 タイ当局は、詐欺拠点に捕らわれた外国人は約1万人に上るとみており、現地の複数の勢力を促し、さらなる保護を目指す。ミャンマー東部ミャワディの詐欺拠点には日本人男性2人が監禁されている可能性があり、別の関係者によると、日本側がタイ当局に保護への協力を要請している。

 タイ当局は1〜2月、詐欺に加担させられたとみられる日本人少年2人を保護した。

 捜索した武装勢力はミャワディなどを実効支配する「国境警備隊」。特殊詐欺拠点は、中国の犯罪組織が築いたとされる。

 タイ当局は今月、ミャンマー国境付近で監禁された外国人の保護を本格化した。ミャンマー側の複数の少数民族勢力に支配地域の詐欺拠点から外国人を救出するよう促し、タイ北西部メソトなどで約900人を受け入れた。

共同通信