6万1千件、移住相談が最多に 24年、希望地1位は群馬
地方移住を支援するNPO法人「ふるさと回帰支援センター」(東京)は24日、窓口訪問やセミナー参加を通じた2024年の移住相談数が6万1720件だったと発表した。23年の5万9276件から4・1%増え、4年連続で過去最多を更新した。窓口に相談に来た人の移住希望先は、群馬が初めてトップとなった。
センターによると、23年に2位だった群馬は、豊かな自然や子育て環境を重視する20〜30代の相談が増えた。首都圏へのアクセスが良いため、テレワークに伴う移住希望もあった。2位は静岡、3位が栃木だった。
センターは「首都圏からのアクセスの良さや、大都市がある県、あこがれを含めた人気の県が上位に並んでいる」と分析している。
窓口相談とは別に、セミナー参加者を対象とした移住希望地も1位は群馬で2年連続。2位は福島で、23年の8位から大きく伸びた。就農希望者や若い世代をターゲットにする戦略が奏功した。3位は広島だった。
移住希望地は、24年中に初めて窓口相談やセミナーに来た計約1万9千人に尋ねた。