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三菱UFJがスマホ新銀行 26年にも、便利さでZ世代照準

 三菱UFJフィナンシャル・グループのロゴ

 三菱UFJフィナンシャル・グループが、口座開設や送金などの手続きをスマートフォン上で完結できるインターネット専業銀行を新設する方向で検討していることが25日、関係者への取材で分かった。日銀の利上げによる「金利のある世界」の到来で、金融機関の預金獲得競争は激しさを増している。手軽さや多彩なサービス展開を売りに「Z世代」と呼ばれる若年層の取り込みを狙う。

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 今春にも正式決定する可能性があり、開業は早ければ2026年ごろになる見通しだ。

 新銀行はクラウドサービスを活用し、傘下の三菱UFJ銀行とは別のシステムを使うことを想定している。アプリの更新が容易になるほか、外部企業との連携も一段と円滑になることが見込まれる。三菱UFJフィナンシャル・グループ幹部は「サービス投入の迅速性や柔軟性が増す」と新設の利点を説明する。

 スマホ向けの新銀行は、ふくおかフィナンシャルグループ傘下のみんなの銀行(福岡市)や、東京きらぼしフィナンシャルグループによるUI銀行(東京)が既にあり、地方銀行が先行している。

共同通信