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今年の夏も全国的に暑く、気象庁 熱中症対策を、降水量は平年並み

 厳しい暑さの中、東京・皇居前を歩く訪日客ら=2024年7月

 気象庁は25日、夏(6〜8月)の天候の予報を発表した。地球温暖化の影響や、偏西風が平年より北を流れやすいことなどから日本は暖かい空気に覆われやすく、全国的に気温が高くなる。熱中症の対策を十分するよう呼びかけている。降水量はほぼ平年並みだが、梅雨前線の活動が活発になる時期がある。

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 昨夏の平均気温は平年を1・76度上回り、2023年と並んで1898年の統計開始以降で最も高くなった。担当者は、現時点では昨年のような記録的な暑さになる可能性は低いが、予想よりも高気圧が強まった場合などは匹敵することもあり得るとしている。

 春に当たる3〜5月の3カ月予報も発表。寒気の影響を受けにくいため気温は北日本で高く、東日本で平年並みか高い見込み。北日本は3月から高くなりそうで、今月の雪で積雪が増えた地域では雪崩や屋根からの落雪に注意が必要だ。

 西日本や沖縄・奄美は低気圧や前線の影響を受けにくく降水量は平年並みか少ない。これらの地域や東日本の太平洋側では今回の冬は顕著な少雨となっており同様の傾向が続きそうだ。

共同通信