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ウクライナ、米と鉱物合意署名へ 安保の確約は盛り込まれず

 ウクライナのゼレンスキー大統領
 ワシントンのホワイトハウス(AP=共同)

 【ワシントン、キーウ共同】トランプ米大統領は25日、ウクライナのゼレンスキー大統領が28日に訪米し、ウクライナの鉱物資源の米国との共同開発に関する合意文書に署名する見通しだと記者団に述べた。英紙フィナンシャル・タイムズは文書にはウクライナが要求していた米国による安全保障の確約は盛り込まれていないと報じた。

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 トランプ氏はロシアとウクライナの戦争終結後に「平和維持が必要だ」と強調。欧州諸国が平和維持部隊をウクライナに派遣する案について、ロシアが同意していないと記者団に指摘されると「私が聞いている話とは違う」と語った。

 ウクライナ当局者は、鉱物資源の合意を結んだ上で、ウクライナの長期的な安全保障への米国の関与について交渉を進めたい考え。ウクライナの閣僚が既に合意内容を承認したという。

 24日付の合意文書の最終版によると、ウクライナが石油やガスを含む国有の鉱物資源から得られる収益の50%を拠出して基金を設立し、ウクライナでの事業に投資するという。米側の拠出金や所有権については今後議論される。

共同通信