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ウクライナ鉱物開発で合意 安全保障は今後交渉

 米ニューヨークで面会したトランプ氏(右)とウクライナのゼレンスキー大統領=2024年9月(ロイター=共同)

 【キーウ、ワシントン共同】トランプ米大統領は25日、ウクライナのゼレンスキー大統領が28日に訪米し、ウクライナの鉱物資源の共同開発に関する米国との合意文書に署名する見通しだと述べた。米ロによる和平協議が始まり、窮地のウクライナは大統領訪米で事態打開を図る考え。ゼレンスキー氏は26日、合意に達したと認めた上で「望む全ての安全保障が盛り込まれているわけではない」と述べた。

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 ゼレンスキー政権はトランプ政権とのぎくしゃくした関係を解消するため鉱物資源の合意を優先し、最大の焦点である安保の交渉はトップ外交で進めたい考え。ウクライナは将来の安保に米国が関与すべきだと強く訴えている。

 ウクライナ支援の見返りにレアアース(希土類)などの供与を求めてきたトランプ氏は「とても大きな取引になる」と述べた。ロシアとウクライナの戦争終結後に「平和維持が必要だ」とも強調した。欧州諸国が平和維持部隊をウクライナに派遣する案について、ロシアが同意していないと記者団に指摘されると「私が聞いている話とは違う。ロシアは問題視しないはずだ」と語った。

共同通信