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平成以降最大、延焼続く ヘリ増強し消火活動

 大規模山林火災の延焼が続き、岩手県大船渡市三陸町綾里で黒煙を上げ燃える建物=28日午後1時30分(共同通信社機から)
 白煙が上がる岩手県大船渡市の山林火災現場=28日午前10時11分(共同通信社機から)

 岩手県大船渡市の大規模山林火災は発生3日目の28日も延焼が続き、市によると、焼失面積は少なくとも1200ヘクタールに上った。27日までは600ヘクタール以上としており、実態把握が進んで倍増した。総務省消防庁によると、平成以降の林野火災として国内最大となる。自衛隊がヘリコプターの数を増やすなど態勢を強化して消火活動に当たっている。

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 1200ヘクタールは東京ドーム約250個分に当たる。記録では、これまでの最大は1992年に、北海道釧路市で起きた1030ヘクタールだった。

 大船渡市赤崎町や三陸町綾里では住宅など少なくとも84棟が燃えたとみられ、実態把握にはさらに時間がかかるという。赤崎町合足では火の手が西側の大船渡湾方面に向かって広がっており、市街地への延焼を食い止めるため、地上とヘリから消火活動が進められている。ヘリは16機に増強し、このうち散水能力が高い自衛隊の大型ヘリは4機で、今後さらに2機増やす。

 政府は28日、首相官邸に設置していた情報連絡室を官邸対策室に格上げした。

共同通信

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宮城県警 みやぎセキュリティメールより