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オバマ元大統領に被爆少女折り鶴 佐々木禎子さんの親族が贈呈

 米ハワイ州で、オバマ元米大統領(右)に佐々木禎子さんのものとされる折り鶴を手渡すおいの祐滋さん=2月26日(祐滋さん提供・共同)

 【ホノルル共同】広島で被爆して12歳で亡くなった佐々木禎子さんのものとされる折り鶴がオバマ元米大統領に贈呈されたことが分かった。贈呈した禎子さんのおいの祐滋さんが2月28日、明らかにした。オバマ氏は在任中に「核兵器なき世界」を掲げ、祐滋さんは「世界的に影響力のある人物が受け取ってくれた」と喜びを語った。

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 祐滋さんは26日にハワイでオバマ氏と対面し、折り鶴を手渡した。祐滋さんによると、オバマ氏は禎子さんの体験や折り鶴に関する説明に聞き入り、贈呈に「感謝する」と述べた。禎子さんの思いを世界に発信して平和の大切さを訴えてきた祐滋さんらの活動を「素晴らしい」と称賛したという。

 オバマ氏は2016年、現職の米大統領として初めて広島を訪れた際、自作の折り鶴を原爆資料館に寄贈した。祐滋さんは「お返し」として禎子さんの折り鶴を渡したいと考え、22年にオバマ氏の妹マヤさんと知り合ったことを機に実現した。

 渡したのは、昨年12月に禎子さんの兄雅弘さんの自宅で見つかった高さ約3センチ、長さ約6センチの折り鶴。

共同通信

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