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欧州有志国で部隊派遣計画 英仏主導、米に協力要請

 2日、首脳会合の会場に到着し、スターマー英首相(右)と話すウクライナのゼレンスキー大統領=ロンドン(ロイター=共同)
 ロンドンで開かれた欧州首脳会合に臨むウクライナのゼレンスキー大統領(中央右)ら=2日(AP=共同)

 【ロンドン共同】英国のスターマー首相は2日、英仏と欧州などの有志国でウクライナと共に同国とロシアの和平実現に向けた計画を策定することで合意したと表明した。戦争終結後のウクライナへ平和維持部隊の派遣を想定。スターマー氏は複数の国が計画へ参加する意向を示したと明らかにし、米国の協力を求めると述べた。欧州やカナダの首脳らとロンドンで開いた会合後に記者会見した。

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 スターマー氏は「米国が信頼できない同盟国だとは思わない」と強調した。計画が成功するためには米国の支持が必要だとし、トランプ大統領と協議していると語った。ウクライナのゼレンスキー大統領は同会合に出席後「ウクライナへの強い支援を感じる」とX(旧ツイッター)で述べた。

 スターマー氏によると英国は計画で、地上部隊や航空機の派遣を検討している。参加方法については各国に委ねる。

 一方、ANSA通信によると、イタリアのメローニ首相は「欧州からの派兵には疑念を表明した。イタリアは検討していない」と明言した。欧州内には依然、派兵の是非について温度差がある。

共同通信

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