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ガザ新停戦案の受け入れ迫る イスラエル首相、ハマスに

 イスラエルのネタニヤフ首相(AP=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は2日の閣議で、パレスチナ自治区ガザの停戦を4月後半まで延長する米国の新たな提案の受け入れをイスラム組織ハマスに強く迫った。「ただで手に入るものはない」と述べ、ハマスが人質を解放しなければ、ガザへの支援物資の搬入停止に続き「さらなる結果が生じるだろう」と圧力をかけた。

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 米国案について、ネタニヤフ氏はトランプ米政権と「全面的に調整している」と主張した。ハマスは、恒久停戦を実現し、イスラエル軍の完全撤収を想定する停戦合意第2段階の協議入りを回避する試みだとして反発している。ハマス幹部は「ガザの締め付けを強めれば、人質にも影響を及ぼす」とけん制した。

 中東メディアは、仲介国エジプトが双方の主張の溝を埋めるため、1日に期限を迎えた停戦合意第1段階を2週間だけ延長する案をイスラエル代表団と協議すると報じたが、別のハマス幹部は第1段階の延長を受け入れない考えを強調した。

 支援の搬入停止を圧力として使うイスラエルに対し、サウジアラビアやエジプトなどが相次いで非難声明を出した。

共同通信

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