セブンの井阪社長、退任で調整 後任に社外取締役のデイカス氏
セブン&アイHDの井阪隆一社長(67)が退任する方向で調整していることが3日、分かった。後任は、スーパーの西友でCEOなどを務めた社外取締役のスティーブン・ヘイズ・デイカス氏(64)が就く方向。外国人が社長に就任するのは初となる。トップ交代で海外コンビニ事業に集中する方針を鮮明にする。
セブンは、カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールから買収を提案されている。創業家が対抗策として自社買収(MBO)を計画していたが断念した。買収提案受け入れか、セブン単独での成長を模索するかの二つの選択肢を軸に検討を進めている。
井阪氏は傘下のセブン―イレブン・ジャパン社長として、コンビニ事業の成長をけん引した。2016年に当時セブン&アイの会長兼最高経営責任者(CEO)だった鈴木敏文氏の後任として、セブン&アイの社長に就任した。
セブン&アイHDは、業績不振に陥っていた傘下の百貨店そごう・西武を23年に米ファンドに売却。業績低迷が続くイトーヨーカ堂などもグループから切り離す準備を進めている。
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