閉じる

自公維、「年収の壁」見直し合意 25年度予算案、4日に衆院通過

 国会内で開かれた日本維新の会の緊急役員会=3日午後

 2025年度予算案は4日の衆院本会議で、自民、公明、日本維新の会3党などの賛成多数で可決され、衆院を通過する。維新は3日、所得税が生じる「年収103万円の壁」見直しに関し、160万円への引き上げと年収制限を盛り込んだ自公案に賛成すると決定。自公維3党幹事長が会談し、予算案と税制改正関連法案の早期成立で合意した。立憲民主党は、高額療養費制度の利用者負担上限の引き上げ凍結を改めて訴えた。

全国・海外の詳しいニュースはこちら

 自公は、維新と高校無償化や社会保険料の負担軽減策で合意し、予算案への賛成方針を取り付けた。ただ、年収の壁については維新側で与党とこれまで協議していないとして異論が出ていた。執行部は緊急役員会と両院議員総会を相次いで開催。反対意見が出たが多数決で押し切った。

 自公維の3党幹事長は3日の会談で、自公国の合意に引き続き誠実に対応すると確認。予算案と税制改正関連法案について、24年度内の早期に成立させると明記した合意文書に署名した。

 自公案は、年収850万円以下の人を対象に、壁を160万円に引き上げる内容。

共同通信