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地方鉄道、運転士「不足」が半数 人材確保躍起、国交省アンケート

 国土交通省

 人手不足に悩まされている地方鉄道の運転士確保に向けた緊急連絡会議の第2回会合が3日、国土交通省で開かれた。国交省が全国の地方鉄道140社局を対象に実施したアンケートで、半数近くが「運転士が不足している」と回答したことが判明。初任給アップや学校訪問の拡大など、人材確保に向けた取り組みも紹介された。

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 国交省によると、アンケートでは68社局が「不足している」と回答。27社局が「過不足なし」で、「余裕あり」は45社局だった。また昨年2月の第1回会合以降、運転士不足の影響のため、9社局がダイヤを改正していた。

 会議ではこの1年の取り組みも紹介された。13社局が初任給アップや休日増加など待遇面を改善したほか、SNSを通じた求人や、学校訪問の拡大といったケースも。青森県を走る弘南鉄道は退職予定の自衛官を対象としたインターンシップを開催したという。

 一方、国は昨年7月の省令改正で運転士の受験資格の年齢制限を20歳から18歳に引き下げた。昨年12月、10代の合格者が1人出たという。

共同通信