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与党案、首相が複雑な税制認める 立民は批判「基本原則を逸脱」

 衆院予算委の集中審議で答弁する石破首相=3日午前

 石破茂首相は3日の衆院予算委員会で、所得税が生じる「年収103万円の壁」を巡り、160万円に引き上げる与党案について「複雑なのは確かだ」と認めた。立憲民主党の藤岡隆雄氏は、収入額によって控除額が4段階で変わる仕組みを踏まえ「怪奇な税制案だ。公平、中立、簡素という税の基本原則から大きく逸脱している」と批判した。

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 首相は「この案で行かせていただきたい。与野党の意見を聞きながら、足らざるところはさらに説明を尽くす」と述べ、理解を求めた。

 自民、公明、日本維新の会の3党で合意した社会保険料改革のための協議体に関しては「発足は早ければ早い方が良い」と、早期設置に意欲を示した。

共同通信