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国際司法裁の所長に岩沢雄司氏 小和田恒氏に次ぐ日本人

 岩沢雄司氏

 【ブリュッセル共同】オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)は3日、今年1月に辞任したナワフ・サラーム所長の後任に岩沢雄司裁判官が選出されたと発表した。サラーム氏の任期が満了する2027年2月5日まで所長を務める。09〜12年に日本人で初めてICJ所長だった皇后さまの父、小和田恒氏に次ぐ日本人の所長となる。

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 岩沢氏は東京都出身。東大大学院教授(国際法)などを経て、小和田氏のICJ裁判官辞任に伴う補欠選挙で当選し、18年6月から裁判官を務めていた。

 同じくハーグにある国際刑事裁判所(ICC)の所長は赤根智子氏が務めている。国際社会における法の支配を確保する上で重要な役割を果たす裁判所のトップを、日本人がそろって務めることになった。

 ICJは国連の主要な司法機関で、国境紛争など国家間の争いを国際法に従い平和的に解決する役割を担う。国連総会や国連専門機関の要請で、法的問題に関する勧告的意見も示す。

共同通信