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大船渡山火事、市面積8%焼失 震災教訓に避難支援、発生1週間

 朝日が昇る岩手県大船渡市赤崎町で、山林火災の消火活動を行う自衛隊のヘリコプター。市面積の約8%が焼失した=4日午前6時39分
 煙が上がる岩手県大船渡市三陸町越喜来地区の山林火災現場を見つめる人たち=4日午後5時7分

 岩手県大船渡市の山林火災は5日で発生から1週間。2月26日の出火から4日午前6時までに市面積の8%に当たる約2600ヘクタールを焼失、鎮火のめどは立っていない。市民4596人への避難指示が続き、市内の避難所12カ所に1216人、親戚宅などに2805人が身を寄せる。東日本大震災の津波に襲われた同市は、物資の供給が滞った当時の反省を生かして避難者支援に当たっている。

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 250人以上が避難する市内のリアスホールでは、市が発注した弁当の支給に加えて1日2回の炊き出しが行われ、衣類も迅速に分配された。津波で家を失い、今回の火事で避難指示を受けた赤崎町大立の会社員佐々木昭浩さん(60)は「震災時は津波から逃げることが最優先で支援もなかった。今回は物資が届き、ありがたい」と話した。

 居住スペースにはテント型の仕切りの中に段ボールベッドが置かれ、生活環境は格段に向上した。市によると、県と盛岡市から仕切りとベッドの計約3千個が発生初日の夜までに到着。「震災の教訓が生きた」(担当者)という。

共同通信

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