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大船渡一部の避難指示解除を検討 消火活動と降雨で火勢弱まる

 岩手県大船渡市の赤土倉漁港から、山林火災があった同市赤崎町方向を見つめる漁師たち=6日午前6時34分
 岩手県大船渡市で山林火災の消火活動をする東京都から派遣された隊員=5日午前(総務省消防庁提供)

 岩手県大船渡市の大規模山林火災で市は6日、消火活動と降雨で火勢が弱まっていると明らかにした。同市赤崎町の一部について避難指示解除を検討している。鎮圧の判断には至っておらず、解除の時期は未定としている。6日朝の時点で煙が上がっている場所があり、自衛隊のヘリコプターや地上からの消火活動を継続した。

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 これまでに市面積の9%に当たる約2900ヘクタールが焼失。5日にまとまった雨が降り、地元消防は地上の調査では延焼拡大が見られなかったとしていた。

 一方、石破茂首相は6日の参院予算委員会で、被災者生活再建支援法を適用する見通しが立ったと明らかにした。

 市によると、火災は2月26日に発生し、三陸町綾里の6地区と赤崎町外口地区で住宅や作業場など計78棟が焼失。1896世帯4596人に対する避難指示が続き、6日午前7時時点で避難所に1238人、親戚宅などに3055人が身を寄せている。綾里地区の土木作業員鈴木克明さん(56)は「5日は雨が強く降った時間帯もあった。早く正確な状況を知りたい」と話した。

共同通信

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