米中首脳会談、6月検討 調整「初期段階」と報道
【ニューヨーク共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は10日、米中両政府がトランプ大統領と習近平国家主席が米国で6月に会談することについて検討を始めたと報じた。複数の関係者は、調整は初期段階だとした上で、まだ何も決まっていないと指摘した。
両首脳とも6月に1日違いで誕生日を迎える。米国の対中関税強化で、両国の対立が激化する中、互いの誕生日を祝うことで緊張を和らげ、関係改善につなげる狙いがある。
中国側は首脳会談をトランプ政権からの圧力緩和につなげたい考えだが、トランプ氏と激しい口論になったウクライナのゼレンスキー大統領の二の舞いになることを警戒。習氏の訪米には消極的で、トランプ氏を北京に招くことも模索している。
トランプ氏は1月の就任前から習氏との早期の直接会談を希望。だが同紙はホワイトハウス関係者らの話として、トランプ氏は米国が経済的に有利な立場にあると判断しており、会談を急いでいないと伝えた。