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春闘賃上げ5・46%、連合集計 昨年上回る高水準、中小も

 記者会見する連合の芳野友子会長=14日午後、東京都千代田区

 連合は14日、今春闘での傘下労働組合の賃上げ要求に対する企業側回答が、平均月額1万7828円で、賃上げ率は5・46%(昨年同期比0・18ポイント増)だったとの中間集計を公表した。最終集計で1991年以来の5%台となった昨年を上回る高水準。うち中小労組は5・09%(同0・67ポイント増)で高い伸びを示し、賃上げの波及をうかがわせる結果となった。中小が最終集計でも5%以上となれば92年以来33年ぶりだ。

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 記者会見した連合の芳野友子会長は「良いスタートが切れたと考えている」と述べた。連合は大手企業との格差是正のため、今春闘で中小の目標を「6%以上」としているが、達していない。芳野氏は、中小の交渉本格化に向け「最後までサポートしていきたい」と話した。

 連合によると、14日午前までの計760労組への回答を集約した。うち組合員300人未満の中小351労組は、1万4320円のアップ。基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)額が明確だったのは649労組で、1万2571円、3・84%(同0・14ポイント増)だった。

共同通信

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