広島の原爆資料館、累計8千万人 館長「核兵器は絶対悪」
広島市の原爆資料館の累計入館者数が16日、8千万人に到達した。1955年の開館から、70年目となる節目での達成。記念のセレモニーでは8千万人目の来館者に認定証や資料館の図録などが贈られ、石田芳文館長は「これからも国内外や、次世代を担う人に訪れてもらい、核兵器は絶対悪だと理解していただきたい」と力を込めた。
8千万人目は東京都足立区から来たカフェ店員志村莉音さん(23)。中学生の時に学校で被爆者の話を聞き、来てみたいと思っていたという。今回家族と初めて訪れ「広島でどれだけの被害が出たのか、当時被爆した人たちの気持ちなどを知り、みんなに伝えたい」と語った。