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第四北越と群馬銀行が統合検討 実現なら有数の地銀グループに

 新潟市の第四北越フィナンシャルグループ本店が入るビル(左)と、前橋市の群馬銀行本店=いずれも17日
 2021年12月、連携協定を結んだ群馬銀行の深井彰彦頭取(右)と第四北越銀行の殖栗道郎頭取=東京都内

 新潟県を地盤とする第四北越フィナンシャルグループ(FG)と、群馬銀行は17日、経営統合を含めた経営戦略について検討していると発表した。人口減少で事業環境が厳しさを増す中、共通課題である経営基盤の強化が狙いとみられる。第四北越FGと群馬銀は総資産額が2024年3月時点で計21兆円を超え、統合が実現すれば全国有数の地銀グループとなる。

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 超低金利の事業環境下では同じ県内で再編に動くケースが目立った。最近は、日銀の政策金利引き上げを背景に銀行業界は融資の利ざやが改善傾向となり、融資の元手となる預金の獲得がより重要となっている。県をまたいで事業規模を拡大する攻めの再編が加速する可能性もある。

 第四北越FGと群馬銀は統合を含めた戦略の検討状況について「現時点で決定している具体的な事実はない」と開示した。

 第四北越FGは傘下に第四北越銀行を持つ。同行と群馬銀は21年12月に「群馬・第四北越アライアンス」を締結し、事業承継や企業の合併・買収(M&A)の支援といった分野で連携している。

共同通信