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浜岡2号機、原子炉解体に着手 商用炉で国内初、中部電力

 中部電力浜岡原発の(右から)2号機と1号機=2021年12月

 中部電力は17日、廃炉作業中の浜岡原発2号機(静岡県御前崎市)で、原子炉の解体撤去工事を開始したと発表した。商業用原発の原子炉の解体撤去が始まるのは国内初。4段階ある廃炉作業工程のうちの第3段階で、原子炉圧力容器の上ぶたの取り外しから着手した。

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 解体で出た一部の放射性廃棄物の埋設処分地が決まっておらず、中部電は廃棄先が決まるまで建屋内で安全に保管するとしている。

 昨年12月、原子力規制委員会が浜岡1、2号機の第3段階への移行を認可し、中部電は放射性廃棄物の保管場所の準備が進んでいる2号機の解体準備から進めていた。

 計画では、原子炉を解体撤去した後、2036年度に第4段階の建屋解体に着手し、42年度に廃炉を完了するとしている。

 浜岡2号機は1978年に営業運転を開始し、2009年に運転を終了した。23年には被ばく対策検討のため、原子炉などの解体撤去着手を1年延ばし、24年には解体撤去の工期を6年間から12年間に延長した。

共同通信

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