イスラエル、ガザ地上作戦再開 85人死亡、ハマスも初の反撃
【エルサレム共同】イスラエル軍は19日、パレスチナ自治区ガザを南北に隔てる軍事区域に部隊を再配備し「限定的地上作戦」を再開したと発表した。20日にはガザ北部でイスラム組織ハマスの拠点を攻撃したと明らかにした。ハマスは直後にイスラエルに向けロケット弾を発射した。18日の大規模空爆後、ハマスの反撃は初めて。双方が停戦を破り、停戦合意が崩壊に追い込まれる恐れが強まった。
1月の停戦合意発効後、ガザに配備する部隊の増強表明は初めて。イスラエル軍は20日もガザ空爆を続け、ガザ保健当局によると、85人が死亡した。イスラエル軍によると、ガザから飛来したロケット弾3発のうち軍は1発を迎撃、2発は空き地に落下した。負傷者の情報はない。
ガザ保健当局は20日、大規模空爆があった18日以降のガザ側死者が506人になったと発表した。
停戦の第1段階は今月1日に期限が切れ、ハマスは恒久停戦につながる第2段階への即時移行を求めているが、イスラエルは暫定的な停戦延長に応じるよう迫っている。