ガザ側死者が5万人超える イスラエル、軍事圧力継続
【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの保健当局は23日、2023年10月の戦闘開始以降のガザ側死者が5万21人となったと発表した。イスラエル軍は23日もガザへの攻撃を続け、パレスチナ通信によると南部で住民ら20人が死亡した。軍は新たに最南部ラファに退避通告を出しており、攻撃を拡大する構えだ。ガザの停戦は既に事実上崩壊。イスラエルはイスラム組織ハマスに対し、4月下旬までの暫定的停戦延長や人質解放を盛り込んだ米提案の受諾を求め、軍事圧力強化を続ける。
ハマスは23日、空爆により政治部門幹部が死亡したと明らかにした。ハマスはイスラエル軍のガザ完全撤収と恒久停戦を要求する一方、和平交渉仲介国のカタールやエジプトの協力を得ながら交渉内容を見直している。
イスラエル軍は22日夜、レバノン南部の親イラン民兵組織ヒズボラの拠点を空爆した。レバノンからのロケット弾攻撃に対する報復で、同日午前に続く交戦となった。レバノンの国営通信によると、7人が死亡した。
ヒズボラはロケット弾発射への関与を否定している。