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「2本指の恐竜」新種化石を発見 ゴビ砂漠で北大グループ

 新種の2本指の恐竜「デュオニクス・ツクトバアタリ」の指と爪の部分の化石。下2つは上2つの反対側の面(小林快次北海道大教授提供)

 北海道大の小林快次教授らの研究グループは26日、モンゴルのゴビ砂漠で2012年に見つけた恐竜の爪などの化石が、長いかぎ爪を特徴とするテリジノサウルス類の2本指の新種だと判明したと発表した。ギリシャ語の「二つの爪」(デュオニクス)と現地の研究者の名前にちなんで「デュオニクス・ツクトバアタリ」と命名した。米科学誌の電子版で同日公開された。

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 小林氏によると、これまでに見つかったテリジノサウルス類はいずれも3本指で、2本指は初めて。巨大な羽毛をまとったナマケモノのような姿の植物食恐竜という。化石の個体は体長約3メートル、体重約260キロで、約9500万年前から8960万年前の白亜紀後期に生息したとみられる。

 研究グループは、3本指より2本指の方がつかんだり引き寄せたりする動作に適し、好みの植物を食べるのに役立てていたとみている。小林氏らは13年、進化の過程で3本指が2本指に減少した痕跡を化石から見つけ、分析を進めてきた。

 小林氏は、ティラノサウルスなども3本指から2本指に減少したものの、その背景や環境は異なると説明した。

共同通信

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