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日鉄の米鉄鋼買収、再審査を指示 トランプ氏、一転前進か

 日本製鉄(上)とUSスチールのロゴ(共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は7日、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画を改めて審査するよう対米外国投資委員会(CFIUS)に命じる大統領覚書に署名した。日鉄側の提案が、CFIUSが特定した米国の国家安全保障上への脅威を軽減するのに十分かどうか45日以内に報告を求める。バイデン前政権が禁じ、トランプ氏も一貫して否定的な立場を取ってきた買収計画が、一転して前進する可能性が出てきた。

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 7日のニューヨーク株式市場で、USスチールの株価は前日終値と比べ16%以上上昇した。日鉄による買収計画の進展に対する期待感から買い注文が入ったとみられる。

 覚書は、CFIUSが改めて行う審査で「日鉄側に安保上の懸念に対応する十分な機会を与える」と説明。CFIUSによる報告は、トランプ氏が「この案件でさらなる措置を講じるのが適切かどうか」を判断するための材料とするとした。再審査を決めた理由については、説明していない。

共同通信