大阪成蹊大学 芸術学部学生の作品が「全国合板1枚・作品コンペ」でグランプリ(林野庁長官賞)を受賞
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大阪成蹊大学(大阪市東淀川区/学長 中村佳正)芸術学部 造形芸術学科 インテリア・プロダクトデザインコース 2年生の村井 翔吾さんが、「第7回 全国合板1枚・作品コンペ」で、グランプリ(林野庁長官賞)を受賞しました。「第7回全国合板1枚・作品コンペ」は、公益財団法人PHOENIX(木材・合板博物館)、日本合板工業組合連合会、日本合板商業組合が主催し、林野庁をはじめとして多くの協賛・後援団体等で2010年より開催されているコンペです。本コンペティションは、一般社会人(アマチュア・プロ問わず)も応募できるコンペティションで、村井さんは全128作品の中からグランプリ(林野庁長官賞)に選ばれました。
【受賞作品 「trekantet stol」について】
3つのカンチレバー構造を使用し、立体感のある構造と合板の特徴のしなる動きを全身の 圧力を分散させる構造に活かしました。2段目の面には物を置いたりして使用することができます。そして背もたれには合板の厚みを増やし、斜めに加工することによって、よい座り心地にしています。斜めに座ったり、横向きに座ったりして、背もたれをひじ掛けとして使用することもできます。組み立て式の構造にしており、組み外すと、とてもコンパ クトで収納がしやすいのも特徴です。
*「trekantet stol」とは、デンマーク語で「三角椅子」という意味
【受賞者コメント】
この作品は、足置き、荷 物置き、座面、背もたれがすべて一体化し、合板の無方向性を活かしたS字型の形状を、3方向に設けること でカンチレバーのように、しなりを生かした柔らかい掛け心地を実現させることを目標に設計しました。この経験を活かし、少しでも人々が豊かにできるような家具をデザインできるように尽力します。
【審査員からのコメント】
この椅子は、座ってみたいと思わせる作品です。カンチレバー構造を木製椅子に採用する際どうしても強度が心配になります。制作者は、3つのカンチレバーを巧みに組み合わせ、座に掛かる力を分散させ、また座る位置を固定せず、好きな位置で、好きな姿勢で自由に座れば良しとし、さらに肘掛けを背もたれとして使い、座面下を棚として活用できるとして、組み立て、分解が容易に出来る、極めて興味深い多機能な椅子に仕立てられています。往々にして多くの機能を椅子に持たせると陳腐な形になりますが、本作品には造形美ある完成度の高い椅子と感じる秀逸な作品です。
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