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【PR】次代への基盤づくり進める |新春トップインタビュー2025
浦霞醸造元 佐浦▶代表取締役社長 佐浦 弘一氏
▷昨年、創業300周年を迎えました。
11月に地元や取引先の方々を招いた祝賀会を開いて感謝を伝え、記念酒「生酛 純米大吟醸 浦霞」も発売。弊社発祥の酵母「きょうかい12号」と、精米歩合12%の山田錦を使い、生酛造りで仕込みました。高精白での生酛造りは難しいとされます。長年培った技術と新たな挑戦が生んだ純米大吟醸です。
弊社の酒は地域に支えられ、風土にはぐくまれてきました。歴史を振り返り、地域との共存の大切さを改めて胸に刻みました。
▷「浦霞禅」の復刻版も好評でした。
一昨年の発売50年を記念し昨年3月、50年前のラベルを再現して発売しました。当初と同じ広島産原料米を使い、今の浦霞禅とは違う味わいを楽しんでもらえたと思います。
2年目となった一ノ蔵とのコラボ酒「うららとくらら」は県産ササニシキ100%の純米吟醸酒で、弊社が瓶詰めやデザインを担いました。1年目は甘口の特別純米酒だったので、少し大人にと、やや辛口に仕上げました。
▷新年の抱負を。
次の30年、50年に向けた基盤づくりを始めます。高品質の酒造りのため、本社蔵の設備を整えます。昨年9月に本社蔵で新しい杜氏が就任しました。浦霞の酒造りの技と精神を継承していきます。
ユネスコ無形文化遺産に「伝統的酒造り」が登録され、今年は大阪・関西万博もあります。日本酒の認知度向上、国内外での需要拡大に向けて情報発信にも努めたいですね。