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【PR】産地間協力で伝統工芸守る|新春トップインタビュー2025
﨔産業株式会社▶代表取締役社長 大原 良光氏
▷伝統工芸品を取り巻く状況は厳しさが続いているそうですね。
東日本大震災やコロナ禍を経て、興味関心が離れています。しかし、江戸時代から続く仙台箪笥をはじめ、各地の伝統工芸品はなくしてしまってはもったいないものばかり。そこで、産地同士が連携し、得意とする技術を持ち寄ってコラボレーションした商品を開発、新たな魅力をつくり出そうと取り組んでいます。
▷具体的には。
当社の主力商品は仙台箪笥・仙台仏壇ですが、仏壇事業では秋田県湯沢市の伝統工芸品である川連漆器の作家の方々との共同企画で漆塗り高級お位牌の商品化を進めています。今春には販売開始の予定です。箪笥事業では、岩手県奥州市の岩谷堂箪笥や新潟県加茂市の桐箪笥の製造業者との共同企画で当社オリジナル商品の開発・製造中です。昨今販売ルートが減少しているこれら伝統工芸品産地の逸品を仙台箪笥と共に、全国の家具店などに販売する計画を進めています。また、仙台の伝統である初売りでは品質にこだわった福箪笥、福箱が好評です。
▷ショールームの再編も計画しています。
にぎわいが増すJR仙台駅東口にあるショールームを旗艦店として大改装し、2月中にはオープンさせます。9月で丸3年になる「伝統的工芸品ミュージアム」はリニューアルし、各産地とのコラボ商品も展示します。今後も現代のライフスタイルに沿った仙台仏壇・箪笥を開発し魅力を発信し続けます。