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【PR】効率的な稲作体系確立へ|新春トップインタビュー2025

全国農業協同組合連合会▶県本部長 都築 祐一氏

▷昨年を振り返って。
 「農政の憲法」といわれる「食料・農業・農村基本法」が四半世紀ぶりに改正されました。改正法には基本理念に「食料安全保障の確保」が加わり、国内生産の維持・拡大がより重要となりました。
 農業従事者が減少する中、効率的な稲作体系を確立し生産維持のため、水稲乾田直播栽培の実証試験を行っています。昨年は宮城県内8カ所で試験し、良い成果が得られました。

▷生産コスト低減に向けた取り組みを。
 水稲乾田直播栽培などの省力化と資材のコスト低減を強化します。特に肥料の銘柄集約や農薬の担い手規格の利用拡大を図ります。
 農業機械については、生産者の意見を基に必要な性能を厳選し、価格を抑えた「共同購入コンバイン」の普及拡大を図ることで、生産者の手取り向上に寄与していきます。

▷宮城県産の農畜産物の消費拡大策は。
 宮城には、米では「ひとめぼれ」「ササニシキ」「だて正夢」、畜産は「仙台牛」、園芸は「仙台いちご」など、全国で高評価を得ているブランドがあります。
 仙台牛は、昨年10月に開催された東京食肉市場の市場まつりで、主銘柄として協賛し、首都圏の消費者にPRしました。仙台牛の認知度はかなりアップしたと思います。
 和牛の枝肉相場は低迷しています。生産維持のためには消費拡大が最大の課題です。今年はあらためて仙台牛の良さをPRし、産地直送通販サイトJAタウンでの販売拡大など販路を強化します。

全国農業協同組合連合会