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【PR】社会の進化 材料技術で貢献|新春トップインタビュー2025

株式会社トーキン▶代表取締役社長 片倉 文博氏

▷昨年を振り返って。
 電子部品業界はコロナの巣ごもり特需後の反動の影響が残った一方、世界的にAIサーバー向けの需要は堅調で、一定の利益水準を確保できそうです。
 当社の電磁石527台を設置した東北大青葉山キャンパスの放射光施設「ナノテラス」が4月に本格稼働しました。この大きなプロジェクトの成功は社員の成長と自信につながり、これから本格化する大型放射光施設「スプリング8」の大改修にも知見を生かそうと張り切っています。

▷業況について。
 東北大の牧野彰宏名誉教授が開発したナノ結晶材料ナノメットを採用したパワーインダクターはAIサーバー向け受注が好調で、本製品の今期の売上高は前期の約3倍程度を見込みます。ナノメットは機器のエネルギー効率を向上させる低電力損失に強みがあり、AIサーバーの省エネ化に威力を発揮します。
 AIの普及で、パソコンやスマホも推論や学習への最適化が急速に進んでいます。カーエレクトロニクス分野では車載エアコン、充電器等のノイズ対策など、車の電子化、電動化に伴う需要をしっかり取り込みます。

▷今後の展望を。
 昨年は仙台(太白区)から白石に事業を移転、4月には白石事業所の新工場棟が完成しました。創業の地を離れることは悩んだ末の決断でしたが、経営理念の「素材革新を基に人と地球の豊かな調和と発展に貢献する」志は変わりません。白石の地から、グローバルに前進していきます。

株式会社トーキン