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【PR】自然由来の製品 幅広く提供|新春トップインタビュー2025

日本製紙株式会社▶東北営業支社長 長島 俊太郎氏

▷昨年を振り返って。
 昨年7月に着任しました。製紙業界全体を見ると、新聞用紙や印刷用紙などのグラフィック用紙は、少子高齢化やデジタル化の波で需要が落ち込んでいます。円安や原材料の値上がり、物流や人件費のコストアップが苦しさに拍車をかけています。
 そうした中で私たちは、一部の生産設備や、工場の石炭ボイラーを止めることを発表しました。生産効率の改善、温室効果ガスの削減によって体質強化に取り組みます。

▷新しい試みにも挑戦しています。
 木材から抽出したセルロースナノファイバー「セレンピア」は、保水力があり、保形性に優れていることから化粧品やお菓子などに使っていただいています。また、岩沼の工場では、東北の木材などを使用した養牛用飼料「元気森森」を生産しています。牛の体調を整え乳の出が良くなるなど効果があり、全国の酪農家からご評価いただいています。
 国の再造林計画に沿って、成長が早い「エリートツリー」の普及にも取り組んでいます。森林の循環や製品の循環に力を入れ、カーボンニュートラルのビジネスモデルを実現したいと思います。

▷今後の展望は。
 私たちの生活を支えてきた紙には温かさがあり、デジタル化が進む中でも価値が見直されてくると思います。
 当社のスローガン「木とともに未来を拓く」の通り、自然由来の製品を幅広く提供し、皆さんの豊かな暮らしに貢献したいです。

日本製紙株式会社