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長左エ門 彦左エ門-戊辰戦争の使者(山元町)-命懸け無血開城へ走る

 「長左エ門は彦左エ門の目をじっと見つめて言いました。『彦よ。必ず戻って来るからな。おれを信じてくれ』。そう言い残すや否や、戦乱の道を風のように走りだしていました」

 「最後の約束の日の夕刻でした。長左エ門は走りました。立ち止まりそうになる足にむちうちながら。『戻ってきたぞ』という声が彦左エ門の耳にと…

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