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東北楽天・石井新監督に新風期待 SNSアンケート、初指揮に不安の声も

就任会見で抱負を述べた石井新監督。GMとして発揮した手腕を監督でも見せてほしいと、ファンは期待する=12日、楽天生命パーク宮城(楽天野球団提供)

 プロ野球東北楽天の来季の陣容に関して、河北新報社は会員制交流サイト(SNS)の無料通信アプリLINE(ライン)などを通じ、読者らにアンケートを実施した。石井一久ゼネラルマネジャー(GM)が監督を兼務することに「期待できる」とした人は7割近くを占めた。GMとして辣腕(らつわん)を振るい、現役時代は米球界も経験した新指揮官に、新風を期待する声が多く寄せられた。

 石井氏は2018年9月にGMに就任。今季、本塁打王に輝いた浅村栄斗内野手らフリーエージェント(FA)選手を複数獲得するなど大型補強を進めた。コーチなどの指導者経験はなく、引退後、初めての現場復帰となる。

 監督就任に「期待できる」は68.7%、「期待できない」は31.3%だった。

 「期待できる」とした理由では「GMとして素晴らしい働きをしてくれた」(東京都世田谷区の20代大学生男性)など、積極的な補強に成功した手腕を評価する回答が目立った。また、「米大リーグでも活躍したから」(名取市の30代会社員男性)など、日米通算182勝の実績も期待につながっていた。

 一方、「期待できない」とした理由については「監督経験がなく、GM兼務はオーバーワーク」(仙台市青葉区の20代大学生男性)など、初めて指揮を執ることへの不安があった。

 今季指揮した三木肇監督の2軍監督への配置転換については、「理解できる」が71.6%を占めた。4位に終わった責任を問う声よりも、「選手により近いコーチ、2軍監督が向いている」(仙台市青葉区の30代会社員女性)、「しっかり若手を育成してほしい」(京都市山科区の30代会社員男性)など、定評がある指導力を発揮できる場へ戻ることを肯定的に捉える意見が多かった。

 調査は20~24日、「読者とともに 特別報道室」のLINEで友達登録する人などに実施し、853件の回答があった。一般の世論調査とは異なる。

◎東北楽天石井新監督就任への主な意見

<期待できる>
・「何を考えているか分からないように見えて、相当頭の回転がいいと思う。何より野村克也さん(元東北楽天監督、故人)の下でプレーしていたのが大きい」(仙台市青葉区 会社員 30代男性)
・「とぼけたふりをしているが考えはしっかりしていて、GM時代も仕事をしていた。勝ち運もある」(東京都武蔵野市 公務員 20代男性)
・「縁もゆかりもない人間が『東北のために頑張る』と言ってくれているのに、期待しない理由はない」(宮城県利府町 会社員 40代男性)
・「石井さんは(選手として)実績があるので、選手に厳しいことを言える」(白石市 団体職員 40代女性)
・「監督が2年連続で交代する中、責任を取る意味でも相当な覚悟で臨むと思う」(仙台市青葉区 会社員 20代女性)

<期待できない>
・「石井GMが来てから、地元と楽天野球団とのつながりを感じなくなった」(仙台市太白区 公務員 20代男性)
・「結果を残しファンに愛されていた平石洋介元監督(現ソフトバンク打撃兼野手総合コーチ)と、震災時から被災者に寄り添いチームを引っ張ってきた嶋基宏選手(現ヤクルト)を放出したことに、納得できないファンは少なくない」(仙台市青葉区 パート 40代女性)
・「GMと監督の兼務となると、どちらも中途半端にならないか心配」(千葉市稲毛区 会社員 20代男性)

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