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強化ポイントは 「投手陣整備を」6割超 東北楽天アンケート

来季、抑えに復帰する松井。「勝利の方程式」再構築への期待は高い=11月7日、楽天生命パーク宮城

 東北楽天の期待する強化ポイントについて、河北新報社は会員制交流サイト(SNS)の無料通話アプリLINE(ライン)などで読者らにアンケートを行った。複数回答で「中継ぎ・抑え投手」「先発投手」がいずれも6割を超えた。今季、チーム防御率(4.19)がリーグ5位と振るわなかった投手陣の立て直しを求める傾向が浮き彫りになった。

 「中継ぎ・抑え投手」が最多の67.8%となった。逆転負けが12球団最多の32度に上ったことを理由に挙げる回答が多数を占めた。

 「誰が出てきても安心して見ることができなかった」(仙台市青葉区・50代パート女性)「救援陣で落とした試合がなければクライマックスシリーズに行けた」(岩沼市・30代主婦)など厳しい指摘が相次いだ。

 「松井の先発転向と森原の不調に1年間引きずられた」(神奈川県・40代会社員男性)などとして、松井の抑え復帰を前提とした「勝利の方程式」の再構築を求める意見が多かった。

 「先発投手」も64.0%と高かった。「先発が早い回で降板することが多く、ブルペン陣にしわ寄せがいった」(滝沢市・40代会社員男性)「安定している先発がベテランの涌井、岸しかいないのは心もとない」(山形市・30代主婦)。エース則本昂の発奮とドラフト1位早川(早大)ら若手の成長に期待が寄せられた。

 「機動力」34.3%、「打撃」30.6%、「守備」27.0%と続いた。「小技や盗塁ができる選手を増やさないと浅村、ロメロの一発頼みのままになる」(福島市・10代大学生男性)「ケース打撃がソフトバンクや西武と比べてだいぶん劣っている」(東京都・20代パート男性)「守備のミスで敗れるケースが多々あった。ソフトバンクの守備の指標を見て分かるように、守備力の改善は優勝に不可欠」(大崎市・20代大学生男性)など隙のない攻守を追求する声もあった。

 調査は11月20~24日、「読者とともに 特別報道室」のLINEで友達登録する人などに実施し、853件の回答があった。一般の世論調査とは異なる。複数回答の比率合計は100%を超える。

◎主な意見

・「素人目には、思ったより早く先発を下げてしまっているように見える。どれだけ我慢して使って、経験を積ませられるかでは」(福島市・30代会社員女性)
・「得点率が高いのに負け試合が多過ぎる。得点率を維持したまま、守る野球を実現して」(宮城県美里町・10代高校生女性)
・「ロメロ、浅村に加えて、長打が打てる外国人がいれば打線に厚みが出る。特に一塁の定位置はもっと高いレベルで争って」(石巻市・20代大学生男性)
・「悪い伝統のようなもので、走塁やバントの技術は球団設立当初から向上していないと感じる」(横浜市・20代会社員男性)
・「機動力を使えそうな選手が多いのに、力を生かせていない。試行錯誤し、走れる選手を数人つくり出して」(仙台市青葉区・40代会社員男性)
・「守備はセンターラインを中心に他球団より劣っている。守りの数字の悪さは投手に目が行きがちだが、野手にも責任はあるはずだ」(仙台市青葉区・10代高校生男性)
・「勝負どころでの弱さが他チームとの差だと痛感した。大味な試合ではなく、1点を取り、1点を守り抜く試合を期待したい」(埼玉県・30代公務員男性)
・「開幕直後は良くても、お盆を過ぎると失速する。シーズンを通して戦力を保てるようにして」(角田市・50代会社員男性)
・「スカウティングと育成で、自前の4番打者やエース、捕手をつくって」(仙台市太白区・70代以上アルバイト男性)
・「根本的にソフトバンクと比べると力不足を感じた。全ての面で底上げが必要」(東京都・20代会社員男性)