石巻・復興祈念公園 来年3月28日開園 国など方針

来年3月28日の開園が固まった石巻南浜津波復興祈念公園
石巻南浜津波復興祈念公園

 東日本大震災の犠牲者の追悼や記憶の伝承を目的に建設が進む「石巻南浜津波復興祈念公園」(石巻市)について、整備主体の国と宮城県、石巻市が2021年3月28日に開園する方針を固めたことが分かった。国が関与する岩手、宮城、福島3県の祈念公園のうち、全ての工事が完了し、フルオープンするのは石巻南浜津波復興祈念公園が初めて。

 公園は震災の大津波で壊滅的な被害を受けた同市南浜地区に立地し、総面積約38・8ヘクタール。敷地の北側には市の震災遺構の旧門脇小、東側には旧北上川がある。

 公園の中央部には、唯一の建物として国営展示施設を配置。名称は「みやぎ東日本大震災津波伝承館」となる見通し。被災者の声、語り部の活動などを紹介する県の展示ゾーンを中心に据える。

 伝承館の周囲には献花台を配した「祈りの場」、3000人規模の式典が可能な「追悼の広場」を造成。津波が発生した際の避難場所として高さ約10メートルの築山を近くに設けた。

 震災直後に市民が設置し、国内外から注目を集めた「がんばろう!石巻」の看板を現地に残すほか、市内の犠牲者の名前を刻んだ慰霊碑を建立する。追悼・伝承エリア周辺は震災前の松林を再現。点在する広場は、市民の多目的活動の拠点や憩いの場を兼ねる。

 開園当日の3月28日は現地で式典を開く。開催時刻や具体的内容は検討中。

 石巻市は11年12月、市復興計画に「復興のシンボルとなる公園の整備」を明記。県や市と協議した政府は14年10月、南浜地区への国営追悼施設の設置を閣議決定した。15年8月に基本計画が策定され、17年3月に着工した。総事業費は約76億円。

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