町民の安全守る 福島・大熊の防犯隊、9年9ヵ月ぶり活動再開

委嘱状を受け取る佐藤さん(左)

 東京電力福島第1原発事故に伴う全町避難で休止していた福島県大熊町の富岡地区防犯指導隊大熊分隊が15日、9年9カ月ぶりに活動を再開させた。
 双葉署管内5分隊のうち活動再開は広野に次ぎ2番目。避難指示区域があった富岡、楢葉、川内を含む4分隊では初の復活となる。
 隊員は松永秀篤さん(68)、島原健二郎さん(70)、新妻茂さん(71)、佐藤信康さん(40)の町民4人。町役場で交付式があり、富岡地区防犯協会連合会副会長の吉田淳大熊町長が委嘱状、佐藤剛署長が隊員証をそれぞれ手渡した。
 防犯指導隊は地域の防犯活動の中核で、啓発、見守りなどを警察と連携して実施する。大熊分隊は原発事故前、隊員が11人いた。
 同署によると、今年の町内の刑法犯認知件数は11月末現在20件で、昨年同期比56件減。窃盗事件は減少傾向だが、依然空き家が多く防犯態勢の強化が課題だという。
 昨年4月に町の一部が避難解除されるなど人の出入りが多くなっている。原発事故前も隊員だった松永さんは「町民の暮らしの安心安全を守り、住んで良かったと言われる大熊にしたい」と話した。

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