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お知らせ>「短歌」 27日から再開 選者に斉藤梢氏

斉藤梢氏

 短歌の欄を27日から再開します。選者は佐藤成晃氏から斉藤梢氏に変わります。休載前の投稿の中から斉藤氏に入選作品を選んでもらい、次回、掲載します。

 斉藤氏に選に当たっての思いや作品を寄稿してもらいました。

<生活を詠む>

 2016年春に創設された「短歌欄」の選を、佐藤成晃氏より引き継ぐことになりました。どうぞ、よろしくお願い致します。

 大学時代に歌を詠み始めてより、40年の月日が流れました。子育ての時は、自分の時間がなく、台所で大根を切りながら歌を作りました。生活の中での感動や気づき、つらいことや悲しいことを書き留めて、定型に収めることは自身の生きている証しにもなります。そして、詠むことは心を見つめ、整理することでもあります。

 読む愉しみと詠む愉しみを、投稿者の皆さまと共有したいと願います。作品に出合えることを楽しみにしております。

■斉藤氏の代表作

 入園の子らに降りゐるさくらあめ傘に花びら載せて子ら行く

 かなしみの遠浅をわれはゆくごとし十一日の度(たび)のつめたさ

 虫喰ひの一枚の葉にさす夕陽 恩恵はときにこんなに身近

斉藤 梢(さいとう・こずえ)氏
 1960年弘前市生まれ。82年より「コスモス」短歌会所属。「灯船」同人。86年青森県歌壇新人賞。91年「棧橋」参加、桐の花賞受賞。2012年O先生賞、13年宮城県芸術選奨新人賞、18年コスモス賞。歌集に「桜雨」「遠浅」、東奥日報叢書「斉藤梢歌集」。詩集に「貨物船」。エッセー集に「うたの箱ことばの箱」。現代歌人協会会員、日本歌人クラブ会員、宮城県芸術協会会員。NHK学園短歌講座講師。仙台市太白区在住。60歳。

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