2020暮れの風景(1) 福島・富岡 夜の森イルミネーション

色鮮やかな明かりに彩られた夜の森の桜並木を歩く家族連れ=19日午後5時45分ごろ、富岡町

 2020年が暮れる。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から10年目。被災地が復興へ突き進む中、東北では豪雨被害に見舞われた地域もあった。「来年こそ平穏に」。祈りの中で営みを続ける各地の表情を追った。

 真冬の闇夜に無数の光の粒が浮かび上がる。福島県富岡町の桜の名所「夜の森の桜並木」。町道約150メートル間のサクラ約50本を10万個の発光ダイオード(LED)電球が鮮やかに彩る。

 桜並木は大部分が、今なお原発事故に伴う帰還困難区域内にある。イルミネーションの区間は今年3月に避難指示が先行解除されたばかり。地域のにぎわい再生につなげようと、町観光協会が初めて企画した。

 町出身の主婦大和田若葉さん(31)は家族と共に夜の森を訪れた。「イベントは古里に足を運ぶ良い機会になる。春に花が咲いたらまた来たい」と話した。

 イルミネーションの点灯時間は午後5~8時。来年1月31日まで。

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