コロナ下の仙台初売り「安心して買い物できた」 福袋販売にも新様式

事前予約していた景品入り茶箱を受け取る買い物客=2日午前7時ごろ、仙台市青葉区のお茶の井ケ田一番町本店

 新型コロナウイルスの感染防止対策を講じて行われた2日の仙台初売り。買い物客は新しい販売様式や少ない人出に戸惑いながらも「安心して買い物できた」と満足そう。異例ずくめの年明けにも、恒例の伝統行事を楽しむ市民の姿がみられた。
 仙台初売りの定番といえば、茶葉や家電製品など豪華景品の入った「お茶の井ケ田」の茶箱だ。例年は数日前から列ができるが、今回は事前予約制。仙台市青葉区の一番町本店前には2日早朝、約140人が整理番号順に並んだ。大箱を最初に受け取った宮城野区の主婦梅田裕美さん(39)は「今年は朝集合で楽だった」と笑顔を見せた。
 青葉区のエスパル仙台に午前3時半から並んだ宮城野区の30代女性会社員は「新年のお約束なので」。ただ「いつものように何店も回ると感染が怖い。目当ての福袋を買ったら真っすぐ帰る」と明かした。
 大型店は多くが昨年中に福袋の予約を受け付け、当日販売分を削減。初売り期間の延長もあり、2日の人出は大幅に減った。「本音は並んで買いたい。寂しくなった」(青葉区の70歳無職女性)と嘆く声もあるが、青葉区のパート女性(43)は「密を気にせず買い物できた。当日分も十分買えた」と声を弾ませた。
 仙台三越を訪れた塩釜市の会社員小幡文彦さん(61)は、本館7階催事場で整理券を選んで福袋と引き換える新形式について「いつもは売り場に人が多くて大変。落ち着いて福袋を選べた」と評価した。
 「出発時間を1時間遅らせ、客が少なくなったのを見計らって入店した」と話したのは、娘と藤崎を訪れた太白区の主婦佐々木一枝さん(69)。「お買い得な衣料品の福袋が魅力」と、今年も初売りを満喫した。
 帰省できない遠方の家族に思いを巡らせる客もいた。中心部や仙台駅前を巡った太白区の主婦(65)は「今年は子どもたちが来られず一人。北海道の孫に服を送りたい」と話した。
 例年元日から初売りを実施するイオンモール利府(利府町)も、一部の福袋を昨年12月末から販売。来客は元日、2日とも昨年より3割前後減ったという。
 仙台市中心部の初売りを経て妻と訪れた宮城野区の会社員石川直登さん(60)は「仙台がすいていて時間が余った。残り物には福があるともいう。追加で買って低迷する経済に貢献したい」と語った。

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