苦難の時代に立ち向かい、ミレニアム世代を先駆する石巻地方の新成人の姿を紹介する。(奥山優紀)
■玉川大英語教育学科2年・高橋こころさん(19)=東京都町田市
生まれ育った石巻市北上地区を離れて東京の大学に進学した。中学校の英語教諭を目指して勉学に励む。将来は古里に戻り、母校の教壇に立つことを目標に掲げる。
「中学生は揺れ動く時期。生徒の心の成長に携わりたい。テストのためでなく、世界中の人とコミュニケーションをとるために英語を学んでもらいたい」と意欲を燃やす。
教師を志すようになったのは、北上中時代。ソフトテニス部の主将を任されたが、思うように部をまとめられず悩んだ。
つらい時期を支えてくれたのが、部活動の顧問教諭だった。異変に気付き、自分に向き合ってくれた。「熱心な指導で、仲間や努力することの大切さを教えてくれた。今の自分をつくってくれた」と感謝する。恩師のようになりたいと思うようになった。
幼い頃から地元の英会話教室に通い、英語は得意だった。石巻西高2年の夏、東日本大震災の復興支援プロジェクトに参加し、アイルランドに2週間滞在した。ホストファミリーを始め、とにかく人が優しかった。英語をもっと勉強したいという思いが強まった。
海外留学が卒業の必須条件であることに魅力を感じ、玉川大英語教育学科に進んだ。忙しくも充実した1年目を終える頃、新型コロナウイルスの感染拡大で先行きが見えなくなった。授業はオンラインになり、本来なら昨年8月からアイルランドに10カ月間留学する予定だったが中止になった。
それでも、悲観はしていない。昨年秋からは「オンライン留学」という形で、同じく各国からアイルランドの大学に集まる予定だった学生たちと学んでいる。「オンラインだが、いろいろな国の学生と話せて楽しい。やっぱり、いずれは留学したい」と前を向く。
もともと自然豊かな北上地区が好きだったが、東京で暮らし始めて改めて尊さを感じるようになった。「北上は不便だが、海も川も山もある。だから私は、人間性が穏やかに育ったんだと思う」とはにかむ。
育んでくれた古里と未来の生徒を思い、夢の実現へ歩みを進める。
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