石巻市長選　市議有志、勝沼氏に出馬要請へ

　任期満了に伴う石巻市長選（４月１８日告示、２５日投開票）で、市議会の最大会派を中心とした有志が、元衆院議員で自民党宮城５区支部長の勝沼栄明氏（４６）に立候補を要請することが７日、分かった。８日に記者会見して表明する。

　関係者によると、要請に加わるのは最大会派のニュー石巻（１２人）や公明会（３人）の議員らとみられ、全議員（定数３０）の半数近くになる見通し。東日本大震災からの復興完結とその後のまちづくりを見据え、勝沼氏の国政経験を生かした国とのパイプなどに期待したとみられる。

　勝沼氏は取材に「何も聞いていない。次の衆院選に向けて準備を進めている最中で、コメントできない」と答えた。

　市長選を巡っては、現職で３期目の亀山紘氏（７８）が昨年１２月、今期限りでの退任を表明した。現時点で立候補の意思を固めたのは市議の阿部和芳氏（６０）のみ。

　勝沼氏は横浜市出身。北大医学部を卒業し、２０１２年の衆院選比例北海道で初当選した。１４年衆院選で宮城５区から立候補し、比例東北で復活当選。１７年衆院選で落選した。