「安全安心の街」誓う 東松島・消防出初め式 間隔とり220人参加
東松島市の2021年消防出初め式が10日、同市鷹来の森運動公園の屋内運動場であった。厳しい冷え込みのため恒例の一斉放水は取りやめとなったが、消防団員らは真剣な表情で式典に臨み今年一年の無火災、無災害を願った。
市、消防関係者ら約220人が出席。整列時は間隔をとり、入り口のドアも開け放すなど新型コロナウイルス感染予防対策を徹底して開催した。
3月11日で丸10年となる東日本大震災の犠牲者に黙とうした後、告辞で渥美巌市長は「震災では団員たちが救出、捜索活動に力を尽くした。今後も誇りと自信を持ち、安全安心に暮らせる東松島の実現に取り組んでほしい」と期待した。
太田茂団長は訓示で、同市の昨年の火災発生が17件と過去5年間で最多となった状況に触れ「火災予防を徹底するとともに、組織充実と関係機関との連携を強化しながら消防団活動を展開する」と強調した。
式典では20年以上勤続するなどした団員らの表彰や万歳三唱があり、出席者は消防団のさらなる飛躍を誓った。