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石巻かほく杯U-15サッカー決勝 河南東中、初優勝飾る

延長前半3分、河南東の星翔人(右)がボレーシュート。GKがはじいたこぼれ球を後藤(14)が押し込んだ
PK戦で優勝を決め、チームメートと走りだす高橋主将(右)

 第9回石巻かほく杯U-15サッカー選手権大会(三陸河北新報社、石巻サッカー協会主催)の決勝戦が17日、石巻市総合運動公園フットボールフィールド第1であり、河南東中が矢本一中Tを破り、初優勝した。延長戦を終えて2-2からのPK戦を制した。

 前半に先制された河南東は後半15分、MF高橋優大がPKを決めて同点に。その後も果敢に攻め、延長前半3分、FW後藤元気がゴール前のこぼれ球を押し込んで逆転した。

 その後、相手のPKで同点となり試合終了。PK戦ではGK阿部慎平が好セーブを見せるなどして4-2で激戦を制した。

 2点目を決めた後藤は「目の前の球を必死で打ち込んだ。全員で1点をもぎ取ろうという気持ちがあった」と話した。

 佐竹悠希監督は「先制された試合で初めて勝つことができた。選手自身がいつも通りのプレーに手応えを感じ、諦めない雰囲気をつくることができていた」と振り返った。

 矢本一は主将のMF立崎脩仁が2得点を決めるなど奮闘したが、PK戦に泣いた。

 3位決定戦は蛇田中Sが5-1で女川中・Pgcomを下した。

■河南東・高橋優大主将 重圧の1番手で得点

 「監督に言われる前から最初に蹴るつもりだった」。優勝を決めたPK戦。最も重圧の懸かる1番手のキッカーを務め、落ち着いてゴール右隅に蹴り込んだ。勝利が決まった瞬間、誰よりも早く走りだし、喜びを爆発させた。

 試合は開始早々に先制を許す苦しい展開だった。相手の出足の速い守備でほとんどチャンスをつくれずに迎えた後半、相手のハンドでPKを得た。「めちゃくちゃ緊張したけれど、自信を持って蹴った」。同点に追い付いてチームは勢いに乗り、その後は延長戦で一時勝ち越すなど試合を優位に進めた。

 チームは劣勢の時でも掛け声が途切れなかった。「うるさい人が多い」と笑うが、仲間への信頼がうかがえた。チームの今年の目標は県大会優勝と東北大会出場。「日頃の練習から意識を高め、目標に近づきたい」と力を込めた。

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