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自然保護に注いだ軌跡 C.W.ニコルさん追悼展始まる 東松島

ニコルさんの取り組みや思いをパネルで紹介している追悼展

 作家で環境保全活動家として知られ、昨年4月に79歳で亡くなったC.W.ニコルさんの追悼展「森の祈り」が21日、東松島市野蒜市民センターで始まった。東日本大震災後、野蒜地区を中心に自然保護や環境教育活動に力を注いだニコルさんの思い、人生の軌跡を紹介している。31日まで。

 開会セレモニーで、主催する一般財団法人「C.W.ニコル・アファンの森財団」(長野県)の大沢渉事務局長は「ニコルは震災に遭った東松島に心を寄せてきた。たくさんの人に来てもらい、いろいろなことを感じてもらいたい」とあいさつした。

 渥美巌市長はニコルさんとの思い出を振り返りながら「宮野森小の建設や復興の森整備の力になってくれた。子どもたちの心を癒やし、本市の自然の豊かさを広く発信してくれた」と功績に感謝した。

 ニコルさんと市の交流は2011年8月、震災で受けた心の傷を癒やしたいと同市の子どもと家族をアファンの森に招待したことが縁で始まった。

 会場には、ニコルさんの書籍や講演での言葉、写真をまとめたパネル約40枚を展示。誕生から森の再生に取り組むまでの足跡、被災地への思いなどを紹介している。訪れた人たちはニコルさんの言葉をかみしめながら、じっくりとパネルに見入っていた。

 30日には、財団スタッフが市内に生息する鳥や動物について解説する「アファン森の教室」がある。午前10時半、午後1時、午後2時半の計3回。

 開館時間は午前9時~午後5時。入場無料。

C.W.ニコル追悼展『 森の祈り』開催 | C.W.ニコル・アファンの森財団

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