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SDGsモデル事業 HV部品でEV製造、地元事業者向け研修 石巻市

HVから部品を取り外す技術などを学んだ研修会

 石巻市が昨年7月に内閣府の認定を受けた「自治体SDGsモデル事業」で、ハイブリッド車(HV)の基幹部品を再利用して低速走行の電気自動車(EV)を生産する「ハイブリッドリユース事業」の地元事業者向け研修会が26~28日、石巻専修大であった。

 市内の自動車整備業4社が参加した。事業で連携する豊田通商の担当者や石巻専修大の教員が講師を務め、リユース事業の概要などを説明。技術研修ではトヨタ自動車のHV「プリウス」を使い、モーターや電子制御ユニットといった基幹部品の取り外しを実践した。

 リユース事業は廃車になったHVを市内外から回収し、地元事業者が部品を再利用してEVを製造する。生産したEVは東日本大震災の復興事業で整備した新蛇田地区や半島部の防災集団移転団地で高齢者らの移動手段に活用する構想。

 市によると、HV部品を再利用したEV製造事業は、大阪や京都の自動車整備業者が設立した企業と豊田通商などが取り組んでおり、市は国内2例目を目指す。市ICT総合推進室の担当者は「EVを組み立てる研修も予定している。新年度には1台生産したい」と話した。

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