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ぼうさい甲子園 最高賞に女川高等学園、支援学校で初

賞状の伝達を受ける生徒たち

 学校や地域の優れた防災教育の取り組みを表彰する本年度の「1・17防災未来賞 ぼうさい甲子園」(兵庫県など主催)で、県支援学校女川高等学園(生徒74人)が最高賞のグランプリに選ばれた。特別支援学校のグランプリ受賞は初めて。生徒自らが企画運営した総合防災訓練などの取り組みが高く評価された。

 ぼうさい甲子園は小学生、中学生、高校生、大学生、特別支援学校・団体の部の5部門で構成。今回は全国から計144校・団体の応募があった。表彰のうち部門ごとに「ぼうさい大賞」「優秀賞」「奨励賞」があり、グランプリは、ぼうさい大賞の中から1校が選ばれる。今回で16回目の開催となるが、支援学校の受賞は初という。

 女川高等学園は16年開校。17年から毎年、総合防災訓練を実施している。学年混同で救護や安全点検など6班に分かれ、避難所運営や炊き出しなどを行う。

 昨年9月の訓練では新型コロナウイルスの影響で例年通り実施できなかった部分もあったが、水害を想定し、水に見たてて切り目を入れたビニールシートの間を歩く訓練などを実践。検温や体調不良者の振り分けといった感染症対策も盛り込んだ。

 28日にあった全校集会では、須藤博之校長が代表生徒に賞状や盾を伝達。支援学校・団体の部で奨励賞に選ばれた昨年度に続く快挙に、3年荒井龍斗さん(18)は「コロナ対策に苦労したけど形になって良かった。検温も落ち着いて受けてもらえた」、同じく3年の山内光さん(18)は「訓練の工夫が評価されてうれしい」と喜んだ。

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